こんにちは。
前回米国ETFのお話をしましたが、実際にどんなETFが取引きされているのかお話していこうと思います。
米国ETFってどんな商品があるの?
一言でETFと言っても様々な商品があります。購入の際はそれぞれの特徴を比べて、どの商品が自分の資産運用に適しているかを決める必要があります。高配当銘柄で構成されたポートフォリオ、S&P500 構成銘柄で組まれたポートフォリオなど、それぞれ特徴を持ったETFが販売されています。
今後も成長が期待される米国株で構成されるS&P500インデックス やナスダック総合指数などに連動して資産運用できる米国ETFは今後も注目される金融商品です。
代表的な「バンガード・S&P500 ETF(VOO)」は、S&P500インデックスと連動するように運用されるので、このETFを買えば米国主要500株に分散投資しているようなものです。
米国経済の成長を期待する人はこのようにETFに投資するという選択肢もあります。
米国のETFには※分配金利回りの良いETFも多数あります。
おすすめ米国ETF
人気の米国ETFは以下の銘柄です。
( )内のアルファベットは※ティッカーコードです。
パーセンテージは経費率。(こちらについては次回のブログでお話します。)
◆初心者におすすめのETF◆
・バンガード・S&P500 ETF(VOO) 0.03%(4/28/2020)
マイクロソフトやアップル、アマゾンなどの大企業の比重が多く、安全性のあるポートフォリオが組まれている。
世界中の著名な投資家が勧める、初心者に一番お勧めのETF。
・バンガード トータル・ストック・マーケットETF(VTI)0.03%(4/28/2020)
米国株式市場の銘柄をほぼ100%カバーしたETF。
対象銘柄は約3500。
VTIを購入すると、米国経済そのものに投資しているようなものなので、米国経済が成長すると期待する方にはお勧め。
◆安定した分配金収入を得たい人におすすめの高配当銘柄で構成されたETF◆
・バンガード・米国高配当株式ETF(VYM) 0.06%(2/27/2020)
FTSEハイディビデンド・イールド・インデックスが※ベンチマーク。
予想配当利回りが市場平均を上回る大型株が中心のポートフォリオ。
・SPDRポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF(SPYD)0.07%(8/11/2020)
S&P500 の銘柄の中でも配当利回りが高い上位80銘柄で構成されるS&P500 高配当指数をベンチマークにしたポートフォリオ。
◆世界中の株に分散投資したい人にお勧めのETF◆
・バンガード・トータル・ワイド・ストックETF(VT)0.08%(2/27/2020)
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスがベンチマーク。
先進国と新興国を含む世界約47か国の銘柄が8000以上含まれています。
トヨタなどの日本の株も含まれています。
◆高いキャピタルゲインを狙いたい人におすすめの銘柄◆
・インベスコQQQトラスト・シリーズ1ETF(QQQ)0.20%
ナスダック100指数がベンチマーク。
IT関連の銘柄が多いポートフォリオ。
他のETFに比べて値動きが激しいので、高いキャピタルゲインを目的とした投資におすすめ。
◆特定のセクターに特化したETF◆
・ヘルスケア・セレクト・セクターSPDRファンド(XLV)0.13%
S&P500 を構成する企業の中のヘルスケアセクターの銘柄だけで構成された「S&Pヘルスケア・セレクト・セクター指数」がベンチマーク。
ジョンソン&ジョンソンやファイザーなどの大型ヘルスケア銘柄でポートフォリオが組まれています。ヘルスケア銘柄は、不況下でも下落幅が少ないのが特徴です。
・SPDRポートフォリオS&P500グロース株式ETF(SPYG)0.04%(8/11/2020)
S&P500のグロース指数がベンチマーク。
グロース指数は、米国大型株のなかでもグロース・セグメントという成長分野に属する銘柄で構成された指数。
◆債券で構成されたETF◆
・バンガード米国トータル債券市場ETF(BND)0.035%
対象銘柄が債券なので、変動幅が少なくリスクを最小限に抑えたい人におすすめ。
株式以外の投資を考えている人はまずこちらのETFの購入を考えてみるのがおすすめです。
初めのブログでもお話しましたが、投資は自分でカスタマイズするものです。自分が投資をする目的や予算に合わせて、自分に一番合っている投資方法を探してみてください。
※分配金
ETFの運用で得た利益を投資家へ分散されるもの。
株式投資でいうところの配当金のようなもの。
※ティッカーコード(ティッカーシンボルとも言います)
米国の株式市場で上場企業の銘柄を分かりやすく識別するために用いられるアルファベットのコードです。
日本市場でいうところの証券コードです。
※ベンチマーク
投資信託が運用の目安としている指数。
S&P500 に連動して運用する場合、S&P500 がその投資信託のベンチマークになります。
次回は米国ETFを購入する際に重要な経費率についてお話したいと思います。
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