米国ETF「QQQ」でアップルやテスラなどのハイテク株に投資

こんにちは。

今回は今最も注目されている米国ETFの一つ「The Triple Qs(トリプルQ)」と呼ばれる 「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」についてお話したいと思います。

「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」は「ナスダック100指数」に連動した米国ETFです。米国国内で2番目に多く取引きされるほどの人気商品になっています。(2020年6月30日時点の統計)

「NASDAQ(ナスダック)」は世界最大級のベンチャー企業向けの株式市場で、アップル、アマゾン、フェイスブックなどIT企業が多く上場しています。
(米国株式市場についてはこちらのブログを参考に:NYSEやNASDAQってどんな株式市場?

「ナスダック100指数」は、ナスダックに上場する企業の中で時価総額が上位100位の銘柄で構成される株価指数です。
算出方法はS&P500インデックス同様「時価総額加重平均」という方法で、時価総額の高い銘柄ほど構成の割合が多くなっています。上位100位銘柄となっていますが、金融銘柄は含まれません。

つまり「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」に投資すると、一度で米国の成長企業100銘柄に投資できるということです。

「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」の過去5年間のトータルリターンは21.80%(2020年9月14日現在)という驚異的なパフォーマンスを見せています。
5年間の年平均収益が20%を超える投資信託と聞くと、詐欺かと思ってしまいますよね。(笑)そのくらい成長率がすごい銘柄で構成された米国ETFが「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」です。
構成される上位10銘柄は以下のようになっています。

©2020 Invesco Ltd. All rights reserved.

今最も注目されている、アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブック、アルファベット(グーグル)、テスラの上位7銘柄で全体のポートフォリオの約50%を占めています。

しかし「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」は単なるテクノロジーファンドではなく、複数のセクターのベンチャー企業が含まれています。
ただ上の銘柄が全体のポートフォリオに占める割合が大きいので、少し偏った投資になることは間違いないです。
下のグラフはセクターごとの割合を示しています。
「Information Technologgy(情報技術)」と「Communication Services(通信)」の割合が多いことがわかります。

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また、アマゾンやフェイスブックは配当をしていないので、配当利回りは0.6%とかなり低めです。なので配当金を目的とした投資には適していないと思います。

ナスダック100指数と
S&P500インデックスって
どっちがいいの?

パフォーマンス

こちらは「ナスダック100指数」と「S&P500インデックス」のパフォーマンスを比べたものです。過去10年間に10,000ドル(約100万円)を運用した場合のグラフです。
(バンガードS&P500ETF(VOO)徹底解説)

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ナスダック100指数がS&P500インデックスを大きく上回っていることがわかります。ナスダックに連動する投資信託では、10,000ドル(約100万円)の投資が、10年後に65,488ドル(約655万円)なっています。一方S&P500インデックスに連動する投資信託の場合10,000ドルが37,002ドル(約370万円)になっています。ナスダックの方がS&P500インデックスに投資した場合よりも約1.7倍も資産が増えています

このグラフを見ると、「S&P500インデックスよりナスダック100指数に連動するETFを買った方がいいじゃないか!」と思う方も多いと思います。

では今度は過去20年間に10,000ドル(約100万円)を運用した場合を見てみましょう。

©2020 Invesco Ltd. All rights reserved.

2020年の時点でナスダックが31,307ドル(約313万円)で、S&P500が31,527ドル(約315万円)となっています。
2020年にはほとんど同じくらいの金額になっていますが、S&P500インデックスの方が全体的にナスダック100指数を上回ったパフォーマンスをしていることがわかります。

これはナスダック100指数に比べて、S&P500インデックスの変動の方が安定しているためです。長期で見た場合S&P500インデックスの方がいいパフォーマンスをしているということになります。

上の2つのグラフからもわかるように、グラフは切り取る期間によって違った結果が見えてくるので、自分がどれくらいの期間運用するのかということもしっかりと考えて投資先を決めるようにしましょう。
そして、過去のパフォーマンスは将来のパフォーマンスを保証するものではないので、一概にどちらがいいとは言えないということも忘れないでください。

どちらがリスクが高い?

「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」は、S&P500インデックスに連動する「バンガードS&P500インデックスETF(VOO)」などに比べると、値動きが激しいため当然リスクも高くなります。
経費率も0.2%と、米国ETFの中ではやや高めになっています。

しかし、S&P500インデックスは500銘柄と言う広い範囲をカバーするため、優良銘柄以外の銘柄も含んでいるというデメリットもあります。ナスダック100指数に連動する米国ETFは、100銘柄に厳選されています。

S&P500インデックスに連動する米国ETFに比べればややリスクは高くなるかもしれませんが、アマゾンやテスラなどの個別銘柄を買うよりはリスクが分散できます。
「米国の有名企業に投資してみたいけどリスクが高そう、、、」と思っている方には「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」はやはりおすすめです。

また、米国のIT企業の個別銘柄を数社購入しようとすると、それなりに資金も必要になりますが、「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」は現在276.18ドルで購入できるのも保有しやすい点です。

コロナ後の指数

「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」は、コロナショック後価格が急上昇していましたが、9月に入ってからハイテク株が急落したため、それとともに価格が下落しました。
ハイテク株の株価が下落した理由は、高値が続いた株の利益確定のために売却する投資家が増えたからです。株価が上昇しても、売却しなければそれは含み益のため利益が確定しているわけではありません。なので、今回の下落は利益確定のための売却が殺到したために起こりました。
高値が続いていた株を、この一時的な下落のタイミングで買い入れることを「押し目買い」といいますが、そのような投資家の影響もあり、現在はまた価格が上昇の傾向にあります。

残念ながら今後の動きは誰にもわかりません。今まではハイテクセクターは不況に弱いと言われていましたが、今回のコロナショックに関しては全く違った結果になりました。
コロナ禍を機に、これからの世界は今までとは違ったものになると言われています。今後もハイテクセクターの成長が期待できると考えるのであれば、「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」はやはり魅力的な商品なのかなと思います。

ナスダック100指数やS&P500インデックスに連動する米国ETFに限らず、どんな投資先にもメリット、デメリットが必ずあります。しっかりと自分の目的にあった投資をすることを忘れないようにしてください。


投資で資産運用をする場合、つまらないくらい安全なやり方を基本的にはおすすめしますが、私個人としては、「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」をポートフォリオに入れるのは良いと思います。
成長株への投資は、企業の成長によって自分の資産が増えていくのがわかりやすく実感できます。せっかく投資をするなら楽しみながらやりたいなと私は思います。「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」のような米国ETFなら、リスクは減らしつつ投資の醍醐味も味わえるので、初心者には特におすすめの投資対象かなと思います。

日本でも「iFreeNEXT NASDAQ100インデックス」などのナスダック100指数に連動する投資信託が販売されています。
管理費用は0.495%と、本家米国ETFの「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」の経費率の2倍以上になってしまいますが、リターンの大きさを考えれば高すぎるわけでもないと思います。
残念ながら「つみたてNISA」の取り扱い商品にはナスダック100指数に連動する投資信託は含まれていませんでしたので、日本から購入したい場合は「一般NISA」か「一般口座、特定口座」が必要になります。

アップルやテスラなどの成長株に興味がある方は、「インベスコ QQQ 信託シリーズ1(QQQ)」の購入を検討してみてください。

質問やご意見がありましたら、コメント欄にお願いします。

投稿者: Hiroko mama

カリフォルニアで夫と3人の息子と暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

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