こんにちは。
今回は投資を始めるために欠かせないお金を「貯める」という事に関してお話したいと思います。
投資を始める際、この「貯める」スキルがまずはじめに必要になります。
この一番最初のスキルが難しいため、結局投資が始められなかったり、お金に振り回される生活を送ることになってしまいます。
お金が貯まらない理由を聞くと、ほとんどの人が「給料や時給が安いから」、「生活費が高いから」、「利息のついたローンの支払いがあるから」など社会的な要因を理由にあげます。
しかし、自分のお金の面倒を見る人は自分しかいないので、そのようなことを理由にあげていてもお金を貯めることはできません。
どうして「貯める」ことはこんなに難しいのか、どうしたら貯められるようになるのか、を今回は心理学を元にお話していきます。
なぜ人は貯蓄が苦手なのか

そもそもなぜこんなにもお金を貯蓄することが難しいのでしょうか。
それは、私たちが部族で共同生活をしていたことに関係があるそうです。
部族で共同生活をしていたころは、必要のないものを貯めこむことは、利己的だと思われて集団から追い出される可能性があったそうです。
また、食料を長く保存すれば病気になる可能性があったことで、「貯めない」ことが人間のDNAに刻まれてしまったようです。
また、寿命が短かったころは何かを貯える必要性があまりなかったこともあるようです。
ですが現在は「人生100年時代」です。
自分の老後のためにしっかりと貯えて準備しておくことは不可欠です。
人の心理を活用してお金を生む金融機関

クレジットカード会社などの金融機関のビジネスモデルは人の心理学に基づいて繁栄しています。
金融心理学のテッド・クロンツ氏は、特にクレジットカードが「人工的な底」を作り出したと言っています。
年配の世代は、お金を持っていなかったとき、何も買うことができませんでしたよね。しかし今は、私たちはお金が足りない時でも、プラスチックのカード一つで簡単に買う事ができてしまいます。そして、私たちがカードを使うたび、発行会社は手数料や金利を請求することができます。
クレジットカード会社は、私たちが「自分が持っている以上のお金を使ってしまう」ことで莫大な利益を得ています。
また、支払いが遅れるとさらに複利の効果で利子が膨らみ、どんどん支払いが増えていってしまいます。 このようなカードローンの負のサイクルから抜け出せない人はたくさんいます。
銀行も同じように手数料でお金を生んでいます。
Bank Fee Finderが、平均的なアメリカの世帯が年間329ドルの銀行手数料を支払っていることを発見しました。2016年、大手銀行は当座貸越手数料だけで330億ドルを稼いでいたそうです。
このように、自分で自分の欲求をコントロールしない限り、人の心理を活用している企業や機関にどんどんお金を吸い取られてしまうことになります。
物欲を満たしても幸せにはなれない
オーストラリアの先住民の言葉で、
”The more you know, the less you need.”と言うものがあります。
「知れば知るほど、必要なものは少なくなる」と言う意味です。
心理学でも物欲は人の幸福度を満たすものではないといわれています。
もちろん一時的には幸福感が味わえますが、すぐに消えてまた新しい欲が生まれて、その欲をまた買い物で満たそうとします。
依存症というものはそういったサイクルから生まれるそうです。
お酒やたばこ、SNSの依存なども同じ原理です。
一時的に幸福感が味わえますが、本当の意味で心を満たすものではないため、またすぐに欲しくなり、エンドレスに続きます。
ハーバード大学の医学部臨床教授のロバートウォルディンガー博士は、人の幸福度は「人間関係の質で決まる」と言っています。物では満たせないということですね。
もちろん買い物は気分転換にはなりますが、長期的に考えると自分の人生の優先順位の上位には来ないということが言えると思います。
お金を貯めるための4つのステップ
潜在意識が人の行動をコントロールしている
お金を貯めるマインドを持つためにまず理解しておかなければいけないのは、人は誰でも「顕在意識」と「潜在意識」をもっているということです。
「顕在意識」は意識的に考えていることで、「潜在意識」は無意識の考えです。
人の行動は90%が自分が気付かない無意識のうちに、潜在意識の中で決定されているそうです。
なので、頭では「投資をやろう」「浪費を減らそう」と考えていても、潜在意識のなかにある、「投資は危険」「リスクを取りたくない」「お金でほしいものを買えば幸せ」という無意識の考えが、行動にストップをかけてしまっている場合があります。
このお金に対する潜在意識は6歳までに、親などの大人の会話から作られるそうです。
テープを録音していることに近い状態です。
6歳を過ぎると、このテープの録音と再生が混在して起こるようになります。
そして13歳を過ぎるとこのテープの録音状態が停止します。つまり潜在意識が固まり、今度はそれがずっと頭の中でリピート再生し続ける状態になります。
両親のお金に対する価値観が潜在意識として子供に残るのはこのためです。
なので、お子様がいる人は子供の前でお金に関する言動には十分に気を付ける必要があります。親のお金に対するネガティブな考えが、子供の潜在意識の中に一生残ってしまう可能性があります。
この潜在意識を変えないと、なかなか自分の行動を変えることはできなくなります。

ではどうやって潜在意識を動かせばいいのでしょうか。
それは、恐怖や欲求などの「感情」を利用する方法があるそうです。
潜在意識は、恐怖や欲求などの感情よって変えることができるので、これを利用して自分にとってポジティブな方に動かすことができるそうです。
逆にこれをしっかりと頭で考えることをしていないと、恐怖や欲などの感情が潜在意識によって自分にとってネガティブな方向に行動をひっぱってしまいます。
リスクを恐れて行動に移せない、自分の欲求を我慢できずに浪費してしまうのはこのためです。
「投資は怖い」「リスクを取りたくない」という恐怖心を、「何もしなければひどい老後になってしまう」「貧乏から抜け出せない」「今の仕事を一生しなければいけない」などの別の恐怖に置き換えて考えてみてください。自分の行動も少しづつ変えることができるようになります。

また、「あれを買いたい!」という物欲は、「勉強をすることで損をしなくなる!お金が増える!」という欲求に変えてみてください。

恐怖や欲求などの感情をうまく使うことで、自分の行動がどんどんプラスに動かすことができます。
では、その潜在意識に打ち勝って、投資を始めるための貯蓄をする4つの方法をご紹介します。

小学生のころ、自分の目標を達成するためにシールやスタンプの表を使ったことがありますよね。
ラジオ体操のカードなどで、スタンプが全部貯まったら何かお菓子などのご褒美がもらえる、などの経験がみなさんにもあると思います。
なぜ子供に、このように表を使って視覚的に目標を見せていたのかというと、わかりやすいからですよね。実際にこの方法にはとても効果があります。
なぜなら潜在的な脳の意識は抽象的な概念を理解できないからです。
大人でも、6歳や7歳の子供と同じように、言葉では潜在意識には響かないということです。
つまり、潜在意識を変えるためには言葉ではなく感覚に訴える必要があります。
例えば、もしあなたが「ペルーに旅行に行くために貯金をしよう!」と決意するとします。
その場合、貯金をするためのモチベーションを保つために、ペルーの写真を壁に貼ってみてください。つまり視覚に訴えます。
ペルーの音楽を聴いたり、近所のペルー料理屋さんに行ったり、友達に「ペルーに行きたい!」ということを話したりしてみてください。
目標を五感で感じることで潜在意識の中で「何のためにお金を貯めているのか」ということを思い出すことができます。

老後を遠い未来と思っている人はたくさんいます。
老後が何十年後だとしても、誰にでも必ずくる未来です。老後の準備は早いにこしたことはありません。
現実を考えるために、今の生活をつづけた場合の自分の老後の生活をリアルに想像してみてください。
最近は、自分が老人になった様子を予想できるアプリがありますよね。
あれを使って自分が老人になった姿を見ると、老後に対する意識が変わるというデータがあるそうです。
自分が年を取る日がいつか来るという事が潜在意識の中で感じるようになるそうです。

これは最も効果的で誰でも簡単にできる方法の一つだと思います。
潜在意識と戦うまえに、自動的に貯蓄をしてしまう方法です。
金融心理学の専門で ”Breaking Money Silence”の著者のKathleen Burns Kingsburyは
“If you don’t see it, you don’t feel it”と言っています。
「初めからなかったことにすれば、使わずに済む」ということですね。
銀行では自動積立のシステムがあるので、それを活用するのがおすすめです。
お給料をもらったら自動で積み立てて、残りで生活するということができます。
人はお金はあれば使ってしまうので、「余ったお金を貯金しよう」というのは実際とても難しいことです。
初めからなかったものとして貯金して、残りを使うことの方が効果的です。
金額としては、収入の10分の1を毎月貯蓄に回すことをお勧めします。
詳しい家計管理の方法はこちらのブログを参考に。
絶対にお金が貯まる!家計管理の4つのステップ
バビロンの大富豪の7つの教え
つみたてNISA口座を利用して、自動で積み立て投資をするのもおすすめです。
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「つみたてNISA」で投資するべきおすすめ3銘柄

「誰かと一緒にやる」ということは、何か行動を変えようとするときに重要な役割を果たしてくれます。
禁煙やエクササイズなどを始める時に、友達と一緒に始めると長く続くことがありますよね。「あの子も頑張っているんだから自分もやめるわけにはいかない」という心理が働き続けるからです。
なので、より良い経済的習慣を身に着けようとしている仲間を探すことが重要です。
自慢や見栄のために浪費するのではなく、我慢して貯蓄を増やすことを一緒に楽しめる仲間を見つけてください。
より多くお金を貯めることができる人の方が、最終的には「お金持ち」になるんですから、是非そのことに楽しみを見つけてください。
貯蓄や投資の話をできる友達を見つけて、貯蓄自体を楽しむこともとても大切です。
今日お金を使わないということは、未来(明日か10年後)に使えるお金が増えるということです。
今貯蓄するというスキルを身に着けることで将来の自分の生活が大きく変わります。
さっそく今日から貯蓄マインドを身に着けて、楽しく貯蓄、投資を始めましょう。
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