こんにちは。
今回は最強指数と言われている「NYSE FANG+インデックス」についてお話したいと思います。
コロナショック後に、S&P500インデックスよりも急上昇したことでナスダック100指数が話題となっていましたが、さらにすごい成長をしている指数があります。
それが「NYSE FANG+インデックス」です。
「NYSE FANG+インデックス」ってなに?
「NYSE FANG+インデックス」とは、次世代テクノロジーをベースに、グローバルな現代社会の中で人々の生活に大きな影響力を持ち、高い知名度がある米国上場企業を対象に構成された株価指数です。
これには「FANG+」と呼ばれる10社が含まれています。
「FANG+」の前にまず、「FANG」に含まれる企業を紹介します。
「FANG」とはフェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、グーグルの4社ことで、4社の頭文字を取って「FANG」と呼ばれています。

この「FANG」にさらに6社足されたのが「FANG+」です。
以下の10社が「FANG+」です。
・フェイスブック
・アマゾン
・ネットフリック
・グーグル
・ツイッター
・アップル
・エヌビディア
・テスラ
・アリババ
・バイドゥ
「NYSE FANG+インデックス」には、この10銘柄が均等に組み入れられています。
アリババやバイドゥなどの米国で上場している中国企業も含まれていて、今最も注目されているハイテク企業で構成されていることがわかります。

2014年9月19日から2020年9月30日までの年間トータルリターンのグラフです。 他の米国インデックスに比べてはるかに高いリターンがあることがわかります。
・NASDAQ-100インデックス 19.84%
・S&P500インデックス 11.13%
・NYSE FANG+インデックス 32.56%
「NYSE FANG+インデックス」への投資
現在のところ、「NYSE FANG+インデックス」に連動する米国ETFは存在しませんので、「NYSE FANG+インデックス」と同じようなパフォーマンスをさせるためには自分で同じようなポートフォリオを組むか、「NYSE FANG+インデックス」に連動する米国ETNを購入することができます。
ETNってなに?
ETNとは、“Exchange Traded Notes” の略で、上場投資証券のことです。
証券取引所で取引される金融機関が発行する債券を、株式のようにリアルタイムで売買することができます。
米国はETNの最大市場で、ETFとして商品化が難しかったものなどが、ETNで販売されています。
ETFはトラッキングエラー(ベンチマークになっているインデックスのパフォーマンスからずれてしまう事)がありますが、ETNは完全にインデックスに連動することが保証されています。
ETFと似ているようですが、その違いは実際に資産の裏付けがあるかどうかの「信用リスク」(有価証券の発行体が債務不履行になる可能性)があるかどうかです。
ETFと違い、ETNには資産の裏付けはなく、リーマンショックの時のように金融機関が破綻すれば「信用リスク」を投資家自身が負う可能性があります。
リターンが大きい分、リスクもあがりますが、もし気になる方は「NYSE FANG+インデックス」に連動する米国ETNをチェックしてみてください。
「NYSE FANG+インデックス」に連動するETNにはMicroSectors社のものが6種類あります。
MicroSectors FANG+ Exchange Traded Notes
また、「FANG+」の銘柄を含んでいる米国ETFには次のようなものがあります。
SPDRモルガン・スタンレー・テクノロジーETF(XNTK) | |
設定日:2000年9月29日 | |
トータルリターン(5年):26.72% | |
経費率:0.35% | |
TeslaやShopify、NVIDIAなどの米国上場のテクノロジー株に焦点を当てた大型株の成長ファンド |
インベスコQQQトラスト・シリーズ1(QQQ) | |
設定日:1999年3月10日 | |
トータルリターン(5年):23.58% | |
経費率:0.20% | |
アップル、マイクロソフト、アマゾンなどを含むナスダック100指数に連動しているファンド 米国ETF「QQQ」でアップルやテスラなどのハイテク株に投資 |
iシェアーズ北米テクノロジーETF(IGM) | |
設定日:2001年3月19日 | |
トータルリターン(5年):26.18% | |
経費率:0.46% | |
アップル、アマゾン、マイクロソフトの大型株から小、中型株までを含む300近くの技術関連株を含むファンド |
どれも過去5年間で20%以上のトータルリターンを出していることがわかります。
リターンが高い分、経費率は他の米国ETFに比べると少し高めになっています。
日本の投資信託で「FANG+」に投資したい場合は、iFreeNEXT FANG+インデックスで「NYSE FANG+インデックス」と同じパフォーマンスをする投資信託に投資することができます。(※円ベース)
残念ながら「つみたてNISA」の投資対象には含まれていないようです。
注意点と今後の「FANG+」
「NYSE FANG+インデックス」はナスダック100指数やS&P500インデックスよりもはるかにいいパフォーマンスをしていることは確かですが、その分ボラディリティ(価格変動)が大きく、安定していないというデメリットもあります。
また、現在GAFA(グーグル、アマゾン、フェイスブック、アップル)に対して会社分割をする案が米国政府から出ています。これは、「次世代のテクノロジーイノベーションを生み出すためには、現世代の巨大テック企業を解体する必要がある」というもので、テクノロジー業界の競争促進のためにGAFAの会社分割をして各社の力を弱めようとするものです。
しかしGAFAが競合を買収していたり、独自のプラットフォームで業績を伸ばしていることは、それ自体は独占禁止法に違反しているわけではないため、会社分割が実際に行われるかどうかはわかりません。
しかし、この議論が今後のGAFAをはじめとするハイテクセクターの株価に影響を及ぼす可能性は十分にあります。
逆に言えば、現在上がりすぎている各社の株価が割安になるチャンスが来るかもしれません。
どちらにしても、「FANG+」に含まれる企業の銘柄が今後も米国の株式市場に影響を与えることは間違いないと思うので、今後も注目していく必要があると思います。
みなさんも、自分の投資目的に合っているか、しっかりと検討したうえで「FANG+」の銘柄の購入を考えてみてください。
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