こんにちは。
本日は子供の「お金の教育」の実践編を紹介したいと思います。
就学前の子供と、小中学生の子供に分けて紹介していきます。
ミアン・サミさんの「お金の教育がすべて。」という本の内容を参考にしています。
「お金の教育がすべて。」についてはこちらのブログに詳しく紹介しています。お金の教育が子供の将来を変える
就学前の子供
就学前の子供の「お金の教育」ではまず、お金の概念や感覚、価値観について教えていく必要があります。
そしてこの年齢の子に一番大切なことは、お金に興味を持たせることです。人は興味のないことについては、学ぶことができないからです。
そこでおすすめのやり方は、一緒にお買い物にいくことです。
子供を連れて買い物に行くのは面倒ですが、買い物にはたくさんの「お金の教育」の要素がつまっています。

スーパーで買い物するときに、子供と一緒に商品の値段を見比べてみてください。
・同じ商品でもメーカーによって値段が違うのはなぜか
・なにが商品の値段を決めているのか
など、物の値段について話しながらお買い物することがお金の感覚を身に着けることに繋がります。
そして「お金の教育」でもう一つ重要なことは、子供の前でお金についてネガティブな発言をしないことです。
代表的なのは、「お金がないから買えないよ」というセリフです。
これはよく親が子供に言ってしまうセリフですが、子供の「お金の教育」という意味ではあまり好ましくないセリフです。
なぜなら、「それを買うお金がない」という言葉にはものすごい負のパワーが含まれているからです。このセリフを言われると、言われた方は自分の無力さに悲しい気持ちになり、「これを買うために〇〇をしよう!」という気力もなくしてしまいます。
なので「お金がないから買えないよ」と言う代わりに、
・どうやったら買えると思う?
・お金ってどうやって稼げばいいのかな?
など、のセリフに変えてみてください。
子供の思考力を発達させる方法にもなります。
反対に「それを買うお金がない」という言葉は、子供の思考を停止させてしまいます。
それ以上考える余地がなくなってしまうからです。
ですが、「どうやったら・・・?」という質問は子供の脳みそをフル回転させてくれます。そして思考力が子供の可能性を開いて、それを手に入れる過程にわくわくする気持ちを持たせることができます。

もう一つ大切なことは、子供の欲張りな気持ちに罪悪感を持たせないということです。
「それを買うお金がない」や、「贅沢だ」と言うセリフは、「欲しい」と思う子供の純粋な気持ちに「欲張ってはいけない」という罪悪感を植え付けます。
心理学でも、親が子供に対して罪悪感を植え付けるということは、子育ての中でもっともやってはいけない親の行動だと言われています。

欲張りな気持ちは何も悪いことではありません。もちろん欲張りすぎはよくありませんが、その欲張りな気持ちが人の原動力につながることが多くあります。
例えば、「できる限り働かずにお金を稼ぎたい」「ビジネスで成功したい」という欲を満たすためには、その方法を必死で考えて行動に移すことが必要になります。
逆になんでもすぐに怠けてしまう癖がついている人は、この本来の欲や気持ちに対して、「どうせできない」と蓋をしてしまっています。
子供が本来持っている可能性を閉じてしまわないように、「お金がないから買えない」などの子供の思考を停止させてしまうようなお金に関するネガティブな発言はしないように気を付けましょう。
小学生、中学生
お金とは言語のようなものだと言われています。
話せる言語が増えれば、話せる人の数も増えていくのと同じで、金融リテラシーを身に着ければ、さまざまな知識を持った人達との会話が生まれます。
お金の勉強をすればするほど、その道で成功している人達の話を理解できるようになっていきます。
ではここで、家族がゲーム感覚で楽しめる「お金の教育」を一つ紹介したいと思います。
支払い当てゲーム

家族で外食したときに、食べ終わった後、支払いの合計金額を当てるゲームです。
金額が一番近かった人が勝ちになります。
このゲームで勝つためには、最初にメニューを見た時に、値段を一通り頭に入れておく必要があります。
ドリンクなどのサイドメニューもできるだけ覚えておく方が有利なので、記憶力を鍛えることもできます。

文字が読めないお子様は、当てずっぽうでも大丈夫です。
家族がお金の話を楽しくしている雰囲気が伝われば十分です。
また回数を続けていくうちに、別のお店で食べた時の会計と比べてみてください。
・どのくらい金額が違うのか
・なぜ同じような量を食べても値段が違うのか
・どういった要因が値段を決めているのか
など、子供と一緒に考えてみてください。
何が物の値段を決めているのかを考える練習になります。
このようなゲームに慣れてきたら、次は上級編です。
損益計算をする
スターバックスなどの身近な店舗の一日の利益を計算させてみましょう。
これは子供には時間のかかる作業なので、モチベーションをあげるために「これができたらお小遣いをあげるよ」と言ってもいいと思います。

これにはまず、お店の利益が売上から費用を引いたものだと教える必要があります。
そして一日の売上を予想させます。
・メニューを見て値段を調べさせる
・一人あたりのお客さんが大体いくら使うのかを考えさせる
・一日で何人のお客さんが来店するのかを調べさせる(実際にお店に行くのがいいですが、今は難しいのでネットなどで調べさせる、もしくは予想させる)
次に費用を計算させます。
・人件費はいくらか(ネットの記載でお店の賃金を調べる)
・一日に何人働いているのかを予想させる
・豆を買うのにいくらくらいかかるのかを予想させる
以上のような項目で子供に一日の店舗の利益を計算させてみてください。
答えが出たら、
・お店で出た利益はどのように使われているのか
・なぜコンビニのコーヒーよりも高いのか
など、どんどん質問していってください。
子供ができない部分は手伝って一緒に考えてあげましょう。
正確な正解がわからなくても、これだけできればお金の仕組みを勉強するのに十分だと思います。
基本的な損益計算についてすでに理解していることになります。
投資について教える
お店が利益を出す仕組みが理解できたら、今度はスターバックスは買えるということを教えてあげてください。

コーヒーではなく、スターバックスという「会社」を買う事ができるということです。
スターバックスの株を購入して「投資」を始めてみてください。
米国ではロビンフッドなどの携帯電話のアプリで簡単に株を購入することができますし、日本でも「ジュニアNISA」口座などを使って少額から積み立て投資をすることができます。
是非そのような便利なツールを使って子供に投資を教えてあげてください。
購入する株は何でもいいと思います。
子供自身に選ばせて、なぜその株を買うのかをいうことを一緒に話してみてください。
もし、子供に投資をさせることに抵抗があるという人は、実際に買うか買わないかは別として、「会社は買う事ができる」ということを教えるだけでも投資マインドを育てることに繋がります。
特別なことをしなくても、「お金の教育」は普段の生活の中でもたくさん実践できます。
そして「お金の教育」は必ず子供の将来の役に立ちます。
なぜならお金を使わずに生活していく人は誰もいないからです。
是非、楽しみながら親子で金融リテラシーを高めていってください。
ブログランキングに参加しているので、ポチっとお願いします。
にほんブログ村
「【実践編】子供の「投資マインド」を育てる方法」に10件のコメントがあります