こんにちは。
本日は長期投資をしたい人が知っておくべきインデックス投資についてお話したいと思います。
ー目次ー
・長期投資の3つのステップ
・長期投資はインデックスに投資するべき
・市場のタイミングに投資するべきではない理由
・セルフコントロール能力が長期投資を成功させる鍵
世界の企業や市場、経済は時代とともに変わっていきます。
特に現代ではものすごいスピードで変化していっています。
しかし、長期投資の基本原則は変わらないし、それを守っていくことが長期投資を成功させるうえで、最も重要だと言われています。
長期投資の3つのステップ
長期投資は、以下の3つのステップで進めることが大切です。

1,自分の運用目的を明確にする
まず自分の運用目的を明確にすることが大切です。
この目的を明確にすれば、長期投資で大切なことが「市場に勝つこと」ではなく、「自分の目標」を達成することだということもわかります。目先の利益に目がくらんで本来の目的を見失わないことが大切です。
2,現実的な戦略を組む
運用目的を達成するための、現実的な戦略を決める必要があります。
そのためには、以下のことをしっかりと定めることが重要です。
・運用リスクについて理解する(想定できるリスクを考える)
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・適切な資産配分を定める(株、債券などの配分)
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・幅広く分散する(国際投資、セクター分散など)
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・現実的な貯蓄と支出のルールを決める(毎月の積立額などを決める)
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・いつ資産が必要になるかをしっかりと考える(子供の学費、老後の資金など、何年後にいくら必要になるかを明確にする)
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3,その戦略を堅持する
一番難しいのが3つ目のステップです。
市場の暴騰、暴落でも冷静さを保って、忍耐強く自分の投資戦略を維持し続けることが大切です。どんな市場環境でも適切な投資戦略を守り抜くことが一番難しくて、一番大事なポイントになります。
インデックスに投資するべき理由
長期投資では市場平均は超えられない
現在の株式市場では、アクティブ運用がパッシブ運用(インデックス投資)より良いパフォーマンスをすることはとても難しいと言われています。
年間成績では約6割のアクティブ運用のファンドマネジャーが市場平均を下回ると言われています。
10年では7割、20年では8割のアクティブ運用のファンドマネジャーが市場に負けているのが実情です。
また、保険会社、投資信託会社、年金基金など、機関投資家が市場を支配していることも、一般投資家が市場平均を超えられない理由の一つです。
市場を支配している彼らの売買の動きによって、市場価格が決まっているからです。
日本でも東証1部の8割が、日銀とGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が大株主になっています。
ニューヨーク株式市場の取引きも、75%がトップ100社の機関投資家によって行われています。
このような理由から、長期投資で「市場に勝つ」、つまり市場平均よりいいパフォーマンスをするということは、現実的なことではないと言われています。
また、インデックス投資は低コスト、低リスクで手間もかからないので、長期投資に向いている優れた金融商品だとも言われています。

市場のタイミングに投資するべきではない理由
市場のタイミングは誰にも読めない
インデックス投資での長期投資を勧める大きな理由がもう一つあります。それは、インデックス投資による長期投資の場合、市場のタイミングに賭ける必要がないからです。
一般投資家が市場のタイミングに賭けるべきではないと言われているい理由は、市場のタイミングは誰にも読めないからです。
株式市場の動向は「ランダム・ウォーク」と呼ばれる法則性のないもので、予測は不可能だと言われています。つまり、市場のタイミングに賭けるということは、ほとんどの場合、利益を出せる最良のタイミングを逃しているということです。
ケンブリッジ大学が発表したグラフで、市場のタイミングを逃すことがいかに利益を下げるかを研究したグラフがあります。
1980年から2008年までの28年間のデータに基づいた、株価の複利利回りに与える影響を表したものです。
これは市場のタイミングを読み間違えて、最も株価が上昇した日の前に売ってしまった場合、その株式の複利利回りにどのような影響を与えているかがわかります。

28年間の間で最も株価が上昇したベスト10日を逃すと、その期間のリターンの平均水準は11.1%から8.6%も低下します。
ちなみにこの10日間というのは、28年間のうちの0.25%にも満たない割合です。
最も株価が上昇した日を20日、30日逃した場合、その差はどんどん広がっていきます。
また、過去75年間のS&P500インデックスを長期分析した結果、この75年間の間の株式リターンの大部分は、上昇率が高かったベスト60か月によるものだそうです。
つまり75年のうち、この60か月を見極められれば、ものすごい利益を出すことができます。
しかし75年を月にすると900か月になりますから、900か月の内この60か月は全体のたったの約7%となります。
この7%を見極めて平均を上回る長期投資をすることはほぼ不可能だと言えます。
逆に言えば、このベスト60か月の月を逃して売買した場合、長期に渡って蓄積される利益のほとんどを失うことになります。
相場のタイミングに賭ける投資がいかに難しいかがわかります。長期で保有せずに売買をしすぎることは、長期的な利益を下げるという結果に繋がります。
このような研究結果から、時々売却する投資の利回りは、単純に株を持ち続けている投資と比べて低いということがわかっています。
セルフコントロール能力が鍵
長期投資と決めたら、短期の値動きは気にしない!
長期のインデックス投資について書かれた本で有名な「敗者のゲーム」の本の中で、短期的な株価の動きと長期的な動きを、「天気」と「気候」に例えています。
気候の良い場所に住みたいと思った場合、今週の天気だけを参考にしても意味がないのと同じく、長期投資する場合は日々の市場の変動に振り回されてはいけない、と書かれています。
1年で10%上がるインデックス投資の1か月ごとの平均上昇率は1%にも満たないものです。なので1日あたりの上昇率となると、ほとんどゼロに近くなります。
なので、長期投資をする場合、毎日株価をチェックすることにあまり意味はありません。多くても月1回程度で充分だと思います。
投資は自分の責任が果たす役割が一番大きい
長期投資を成功するために最も重要な課題は、頭を使うことよりも感情をコントロールすることです。
つまり暴騰や暴落に惑わされずに自分の投資政策を維持し続けることが最も重要で、成功の鍵になります。
そのためには、自分をしっかりと理解することが大切です。
自分を理解するということは、自分の強みと弱みを理解することでもあります。
投資の範囲が、自分の知的能力の範囲と、情緒能力の両方の範囲からはみ出さないことがとても重要です。
情緒能力とは、自己抑制能力「セルフコントロール能力」のことです。
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自分のメンタルをしっかりコントロールして、新しい情報に過剰反応してしまったり、統計的な結果を無視しないことが大切です。

自分のリスク許容度を超えたり、よく知らない分野に手をだすことは失敗に繋がります。
高いリターンを求めることよりも、リスクを最大限低くすることの方が大切です。
長期投資を考えている方は、自分の運用目的をしっかりと決めて、自分のポートフォリオを組んだら、あとは暴騰や暴落に動揺せず、たんたんとインデックスによる積み立て投資を続けていってください。
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