今回は2021年までに購入するべき中国ETFと香港市場についてお話したいと思います。
ー目次ー
・中国ETFを買うべき理由
・米国で上場する中国ETF
・香港ドルが保有できる香港市場への投資
中国ETFを買うべき理由
なぜ中国株なのか
中長期の投資において、中国株は保有するべき銘柄の一つになってきています。
世界第二位の経済大国である中国の株式は、現在急成長しています。今後数年にわたって、中国株が他の国の株より大きく成長することは間違いないと言われているため、今からポートフォリオに組み入れることをおすすめします。
中国は国有企業が多数存在しているにも関わらず、上場している企業も多く、投資家にとってはたくさんのチャンスがあります。
しかし中国の企業に投資するとなると、
・中国の企業のことはあまりよくわからない
・中国語がわからないから会社についても詳しく調べられない
などの問題も出てきます。
そこでおすすめなのが中国ETFです。
中国ETFを使って投資すれば、中国企業に詳しくない人でも簡単に中国の大手企業に投資することができます。
日本や米国以外の株に投資することで、地域的な分散投資をすることもできます。
米国除外ETFと新興国ETFを活用した分散投資
最後の巨大市場「アフリカ」への投資
では、現在米国市場で購入できる中国ETFの中でも、1年間のリターンがとても高かったものを3つ紹介したいと思います。
米国で上場するおすすめ中国ETF3選
米国市場で上場する中国ETFの近年のトータルリターンはとても高くなっています。2020年10月30日までの年間トータルリターンは、米国インデックスのS&P500が9.4%であるのに対して、MSCI中国インデックスのトータルリターンは35.7%と、はるかに高くなっています。
中でも以下の3つはかなり高いリターンが期待できる中国ETFです。
グローバルX MSCIチャイナ・コンシューマー・ディズクレショナリーETF(CHIQ)
グローバルX MSCIチャイナ・コンシューマー・ディズクレショナリーETF(CHIQ) | |
設定日:2009年12月1日 | |
ベンチマーク:MSCIチャイナ・コンシューマー・ディスクリーショナリー10/50指数 | |
経費率:0.65% | |
配当利回り:0.1% | |
トータルリターン:89.50%(年初来)/ 94.98%(1年)/ 25.95%(3年)/ 23.42%(5年) |
中国に本拠地を置く、もしくは中国に主要事業を有する企業を含む、中国の一般消費財セクターにのパフォーマンスに反映するように構成されています。
一般消費財セクターとは、自動車やアパレル、レジャー用品、ホテル、レストランなどといった、消費者向け小売りと製造業、サービス業企業のことをいいます。
多くの人の生活に最も密着しているセクターの一つで、なじみのある銘柄が多く含まれているセクターでもあります。
構成される上位に含まれる、アリババ、JD.Com Inc.、Meituanは、いづれもeコマースプラットフォームを提供するテクノロジー企業です。
詳しい構成銘柄はこちらを参考に:ブルームバーグ CHIQ:US
クレーンシェアーズCSIチャイナインターネットETF(KWEB)
クレーンシェアーズCSIチャイナインターネットETF(KWEB) | |
設定日:2013年7月31日 | |
ベンチマーク:CSI海外中国インターネット指数 | |
経費率:0.70% | |
配当利回り:0.05% | |
トータルリターン:55.65%(年初来)/ 64.63%(1年)/ 9.07%(3年)/ 16.04%(5年) |
インターネット関連の製品やサービスを提供する中国の上場企業のパフォーマンスに連動するよう構成されています。
中国の情報技術セクターへの投資が可能で、成長株とバリュー株の両方に投資することができます。
アリババ、Meituan、バイドゥなどが含まれています。
詳しい構成銘柄はこちらを参考に:ブルームバーグ:KWEB:US
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE)
ウィズダムツリー 中国株ニューエコノミーファンド(CXSE) | |
設定日:2012年9月19日 | |
ベンチマーク:ウィズダムツリー・チャイナ・除国有企業インデックス | |
経費率:0.32% | |
配当利回り:0.66% | |
トータルリターン:52.76%(年初来)/ 61.84%(1年)/ 13.75%(3年)/ 21.29%(5年) |
国有企業ではない中国の企業の株式に連動するように構成されています。
中国の大型企業への投資が可能ですが、中国政府が発行済株式の20%以上を保有している企業は除外されています。
構成銘柄の半分以上は一般消費財セクター、または通信セクターが占めています。
テンセント・ホールディングス、アリババ、Meituanなどが含まれています。
詳しい構成銘柄はこちらを参考に:ブルームバーグ CXSE:US
以上の3つを見ても米国に上場する中国ETFは、かなり高いリターンがあることがわかります。
経費率も低いこともおすすめの理由です。
配当はほとんどないので、インカムゲインを目的とした投資には向いていないと思います。
香港市場への投資
香港市場への投資
すでに日本や米国での投資を始めている人は、香港市場への投資を検討してみるのもいいと思います。
最近では中国企業が米国と香港で重複上場することが増えています。
香港証券取引所が2018年に上場規制を改正したことや、トランプ政権で米国政府が中国企業への規制強化の動きが広まったことも、中国企業が香港市場に重複上場する後押しになっているようです。
中国の大手企業のアリババも、2019年に香港での上場を果たして現在は重複上場をしています。その後もJD.comなどが上場をし、今後もさらに中国の大手企業が香港市場に上場することが予想されます。
今から香港市場に投資をしておくことは、長期的にはとてもいい選択になると思います。
また、香港市場に投資することにはいくつかメリットがあります。
1、香港ドルを保有することでリスク分散ができる
香港市場に上場するETFを保有することで、香港ドル建ての資産を保有することができます。つまり、日本円や米国ドル以外で資産の保有が可能になり、リスクを減らすことができます。
2、取引しやすい
日本に住んでいる人にとっては、香港との時差は1時間しかないため、日中に取引ができるという、米国市場への投資にはないメリットもあります。
3、非課税
日本や米国と違い、配当課税やキャピタルゲイン課税がないことも香港市場の大きな魅力の一つです。
4、安定した法制度
香港には、英国法に基づく安定した法制度があり、適時かつ透明性の高い情報が入手可能な構造になっています。そのため、世界中の投資家から高い信頼を得ています。
香港市場から中国ETFへ投資
香港証券取引所に上場する中国ETFへの投資も可能です。
香港市場に上場するETFは、米国に上場するETFほどの種類はありません。そして、純資産総額が小さいETFなどもあるので、以下のポイントに注意して選ぶことがおすすめです。
1、経費率が低いもの
経費率、つまり「信託報酬」が低いものを選ぶようにしましょう。
経費率とは、運用や管理にかかるお金で確実にリターンを下げるものだからです。
2、純資産額が大きいもの
純資産が大きいETFは基本的に人気があるものなので、流動性もあり、上場廃止になるというリスクも低くなります。
香港市場で中国株に投資したい人には、こちらのETFが一番おすすめです。
トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800)
トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン(2800) | |
設定日:1999年11月12日 | |
ベンチマーク:香港ハンセン指数 | |
経費率:0.10% | |
配当利回り:2.82% | |
トータルリターン:0.33%(1年)/ -0.04%(3年)/ 6.66%(5年) |
中国と香港の超大手企業をメインに構成されています。
ベンチマークとなっている「香港ハンセン指数」は、アジア市場の指標の中で最も重要な指標の一つと言われているものです。
香港市場の代表銘柄の中でも流動性の高いもので、時価総額加重平均で算出しています。銘柄は頻繁に入れ替えも行われます。
香港市場の時価総額の7割を占めると言われています。
なので、この中国ETF一つで、中国、香港の主要銘柄に一気に分散投資ができます。
経費率が低いこともおすすめです。

【楽天証券をお使いの方】
香港に上場する中国ETFを購入したい方はこちらから:楽天証券 中国ETF 香港市場
米国に上場する中国ETFはこちら:楽天証券 中国ETF 米国市場
まとめ
・中国株への投資で地域分散投資をして、ポートフォリオのリスクを下げる
・米国S&P500よりも高いパフォーマンスの期待できる中国株は利益を増やすチャンス
・香港市場への投資で香港ドルでの資産を作り、リスクを減らす
・香港市場への投資で米国市場にはないメリットを得る
みなさんも、香港市場への投資や、中国ETFの購入を検討してみてください。
米国株式投資についてはこちらを参考に
株式投資の基礎知識
米国株式やETFについて
おすすめ銘柄やETF
ブログランキングに参加しているので、ポチっとお願いします。
にほんブログ村
「中国は米国から香港に市場を移す?!2021年までに買うべき中国ETF3選」に8件のコメントがあります