ギバーが成功する秘密 ソーシャル・ビジネスが求められる理由

近年「ギバー(Giver)」と呼ばれる、人に「与える人」こそが成功すると言われています。
今回はなぜ「ギバー」が成功と幸せの両方を手に入れられるのか、どうやって「ギバー」になっていけばいいのか、「ギバー」が作り出すソーシャル・ビジネスについてお話していきたいと思います。

ー目次ー

・「ギバー」が成功する秘密
・「ギバー」ほど幸福度が高い!?
・最も幸福度を上げる「与え方」
・「ギバー」が作るソーシャル・ビジネスってなに?

「ギバー」が成功する秘密

人間には大きく分けて3種類の人がいるといわれています。
1、ギバー・・・人に惜しみなく与える人
2、テイカー・・・真っ先に自分の利益を優先させる人
3、マッチャ―・・・損得のバランスを考える人


ほとんどの人が、損得のバランスを取ろうとする「マッチャ―」だと言われています。
しかし、成功する人、幸福度が一番高い人は「ギバー」だということがわかっています。
なぜ人に与える「ギバー」が他の人達よりも幸福度が高く、成功までも手に入れることができるのでしょうか。

「与える」ことは心の筋トレ

ノースウェスタン大学で行われた心理学の研究で、以下のような結果があります。
「ギバー」は他の人を助けるために利己的な衝動を常に抑えているので、精神的な筋肉が強化され、つらい作業で気力を使い果たしても疲労困憊することがない、ということがわかったそうです。
他の研究でも、「ギバー」は自分の思考、感情、振る舞いをコントロールすることが得意ということがわかっています。
つまり「ギバー」はセルフコントロール能力が高いということがわかっているんです。

セルフコントロール能力が高いことはお金持ちになるための必須の能力だと言われています。
バビロンの大富豪の7つの教え
「ギバー」に成功者が多いことの理由の一つがセルフコントロール能力の高さということがわかります。
子供が成功する鍵!セルフコントロール能力を高める8つのステップ
セルフコントロールができない人は一生お金持ちになれない!身につける5つの方法
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寄付をすると収入があがる!?

経済学者のアーサー・ブルックス氏の研究で収入と寄付金との関係を調査したものがあります。
この調査では、予想通り収入が高い人ほど寄付する額も多くなるということがわかりました。
そしてこの研究からもう一つわかったことがあります。
それは、寄付金が1ドル上がるごとに収入が3.75ドル高くなるというものです。

不思議に思えるかもしれませんが、より多く寄付すると翌年より多く稼ぐようになるという研究結果があるんです。

お金持ちへの一番の近道

米国の富裕層の人達は多額の寄付をしている人が大勢います。
その人達のことを「お金持ちになったから社会にお返しをしている」と思っている人がいますが、そもそもこのような精神を持っている人達だからこそ、お金持ちになれたともいわれています。

「ギバー」として有名な、世界最大手の化学工業会社のCEOのハンツマン氏は長年多額の寄付を続けています。
彼は不況によって自分の財産の大部分を失った時でさえ一貫して寄付を続けてきました。
そして彼は、自分が裕福になれたのは「寄付をしていたおかげだ」と主張しています。
自分が利益を出したときよりも、誰かを助けたという実感を持てた時の方が心が満たされていたそうです。
寄付をして誰かを助けていたからこそ、もっと一生懸命に働いて、もっと稼ごうと言う気になっていたと語っています。

「与える人」ほど幸福度が高い?!

寄付をすると幸福度がアップする!

心理学者によって行われた有名な研究で、自分のためにお金を使うことと、人のためにお金を使った場合どちらが幸福度が高くなるのかというものがあります。

こちらも意外な結果ですが、自分のためにお金を使っても幸福度はほとんど変わらないということがわかっています。
一方人のためにお金を使うと、幸福度がとても上がったという結果が出ています。

これは「ヘルパーズ・ハイ」と呼ばれるもので、人に与えることによって脳の報酬中枢が活性化するため、人の利益のために行動すると、そこから喜びや目的意識などの信号が伝達されるそうです。

そしてこの「ヘルパーズ・ハイ」は寄付だけではなく、他人のために自分の時間を使った時にも起こるそうです。
人に親切にすることでも、この「ヘルパーズ・ハイ」が起こり、幸福度、人生への満足度、自尊心が高まること、うつ病までも軽減するというこがわかっています。

人に与える時は「計画的に」

与えることは自分を犠牲にし続けることではありません。それをしてしまうと、すぐにボロボロになってしまいます。
自分を犠牲にしないためには、自分が受け取るより多くを人に与えても、決して自分の利益は見失わずに、「いつ、どこで、どのように、誰に与えるか」をしっかりと見据えて自分自身で決めていくことが大切です。

心理学者のビッキー・ヘルゲン氏は多くの調査から、自分の幸せをかえりみずに与え続ければ、精神的、肉体的健康を害するリスクが高まるということを発見しています。

他人に与えながらも、自分自身のことも思いやることがとても大切だということがわかります。

最も幸福度を上げる「与え方」

効率のいい与え方で自分の幸福度が上がる

心理学者のソニア・リュボミアスキー氏が実施した調査で、「6週間毎週5つの親切をする」というものがあります。
この実験では被験者は無造作に2つのグループに分けられました。
1,毎週1日に5つまとめて親切をする
2,毎週1日につき1つずつ親切をする


どちらのグループも他人に親切にした回数はまったく同じだったにも関わらず、片方の方が幸福度が高かったという結果になりました。

それは「まとめて人に親切にした」グループの人達でした。
1日に1つずつ人に何かを与えた人達よりも、1日に5つまとめて与えた人達の方が幸福度が高いという結果になりました。

・1日1つずつだと、親切な行いが持つ特徴やパワーが減少するため
・習慣的に行っている親切な行為との見分けがつきにくくなるため

という理由があるそうです。

なので、「毎日何か親切をしよう!」と思わなくても、1週間のうちの1日に誰かに「与える」「親切にする」と言う行為をするだけで、人はより幸福になれるということがわかっています。

ボランティアは「100時間ルール」が最適

100時間というのは、「与える」上でのマジックナンバーだと言われています。
ボランティア活動をしている人は、していない人よりも幸福度や人生の満足度が高いと言われています。
しかし、年間100時間を超えると幸福度や満足度が上がらなくなるという実験結果があります。
ボランティア活動は100時間を限度に設定しておくことで満足度や幸福度などの大きなパワーが得られ、なおかつ最も疲労感が少ないそうです。

年間100時間を割ると、週たったの2時間になります。
週に2時間のボランティア活動をすると、1年後幸福度や満足度、自尊心までもが高まるという事が実験からわかっています。

そしてもう一つ、週2、3時間のボランティア活動をすると、新たな技術的、社会的、組織的知識やスキルと獲得できることもわかっています。
しかし、これが週5時間を超えると、ボランティア活動から学べることが減っていくという実験結果があります。

自分の利益も考慮しながら継続的にボランティア活動を続けていくためには、「100時間ルール」の中で活動することがポイントです。

「ギバー」が作るソーシャル・ビジネスってなに?

あくまでビジネスとして社会問題を解決する

ソーシャル・ビジネスとは「社会性」「事業性」「革新性」の3つを満たしているビジネス、と定義されています。
利益の最大化ではなく、人々や社会を脅かす貧困、教育、健康、などの問題を解決して社会貢献を目的としているビジネスのことです。
組織の形態は、株式会社・NPO法人などさまざまな組織が考えられます。
社会問題が多様化している今、行政が福祉対策を行うことに限界が出てきているため、ソーシャル・ビジネスは注目を集めています。

ソーシャル・ビジネスの第一人者で、「マイクロ・クレジット」という少額融資を通して、母国バングラデッシュの貧しい女性たちを経済的に自立させるビジネスの仕組みを作り上げ、ノーベル平和賞も受賞しているムハマド・ユヌス博士は、ソーシャル・ビジネスの可能性は今後さらに広がっていくと予想しています。

現代の若者たちは、人類史上最強の人類である。
なぜなら、ITという武器をてにしたから。

とユヌス氏は言っています。

ソーシャル・ビジネスとNPOの違いって?

ソーシャル・ビジネスの目的は社会問題の解決ですが、あくまでビジネスとして利益を生みながらその利益を事業理念の実行に還元していくという仕組みです。
利益の最大化を図るビジネスと、社会貢献を目的とした慈善活動を融合したものです。

NPOなども同様に社会問題の解決に取り組んでいますが、「補助金、寄付、ボランティア」などに頼らざる追えない点があります。
しかしソーシャル・ビジネスはビジネスとして利益を出しているため、そのようなものに頼ることなく継続することを前提に、社会問題に取り組むことができます。
事業利益を出すことで、取り組みの持続や拡大を目指せることもソーシャル・ビジネスの大きな特徴です。

ビジネスの面でも、今までのような「自分さえよければー」という考えはこれからの時代には通用しないのだと思います。
ビル・ゲイツが世界経済フォーラムで「人間には2つの大きな力ー利己心、他人を思いやる心ーがある」と言っていましたが、人はこの2つを掛け合わせて原動力にするとき、最も成功できると言われています。
それを象徴するものがソーシャル・ビジネスです。

ソーシャル・ビジネスをはじめよう!

「ユヌス教授のソーシャル・ビジネス」という著書を参考に、ソーシャル・ビジネスを始めるための6つのステップを紹介します。

1、ニーズを見つけ出す
まず、自分の周囲の未解決な社会問題を見つけることが重要です。
ビジネスの専門知識よりもこの情熱の方が大切だとユヌス氏は語っています。
失業、公害、いじめ、依存症など、自分の身近にも社会問題はたくさんあります。
まずはどの問題を解決したいかを考えていきましょう。
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2、具体的な目標へ
「貧困をなくしたい!」という大きな目標から、それを達成するためにできる身近な目標を具体的に決めていきましょう。
いきなりグローバルな問題に取り組もうとすれば壁にぶつかってしまいます。
まず一人の人間の問題に取り組むことから始めましょう。
それから5人、10人と範囲を広げていけば最終的にグローバルな問題に取り組むこともできるとユヌス氏は語っています。

3、誰のためのビジネスかを決める
自分がターゲットにしている支援者を探し、話したうえで彼らの抱える問題を理解し、解決への方法を考える。
そのために必要な商品やサービスを考えていきましょう。

4、ビジネスモデルの検証
・有効なビジネスモデルであるか
・自分のビジネスモデルが実現可能か
・どんな障害があるか
・持続性があるか
・経費はいくらかかるか
・どのような専門知識や技術が必要か
などの点について検証していきましょう。

5、既にあるビジネスモデルをも直す
同じ問題に対しての過去の取り組みを調べてみる。
何もかも新しいビジネスとして始める必要はないので、既にあるビジネスをよりよくできないか考えてみましょう。

6、パートナーを見つける
・専門知識
・人材
・経験
・アイデア
・予算
などの、ビジネスを立ち上げるために必要な人材を集めましょう。


「ギバー」になることで、自分自身も周りも幸せにすることができ、社会全体も良くすることができます。
自分の周りの「ギバー」を探して、彼らが成功や幸せを手に入れている秘密を見つけてみてください。

ムハマド・ユヌス博士が創設した少額融資をしてくれる「グラミン銀行」は日本にもあります。起業や復学などを考えている人はサイトをチェックしてみてください。
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投稿者: Hiroko mama

カリフォルニアで夫と3人の息子と暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

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