あなたも騙されるかも?世界中の人が騙されてきたポンジ・スキーム

今回は、投資を始める上で知っておくべき「投資詐欺」についてお話したいと思います。昔から世界中の投資家が騙されてきた「ポンジ・スキーム」という古典的な詐欺の手法から、詐欺からお金を守る方法、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の「投資の教え」も書いているので、是非最後まで読んでみて下さい。

ー目次ー

・「ポンジ・スキーム」詐欺とは?
・自分のお金は自分で守ろう!
・世界一の投資家ウォーレン・バフェットの教え

ポンジ・スキーム詐欺とは?

世界中の投資家が騙されてきた詐欺

投資詐欺として有名なものに「ポンジ・スキーム」というものがあります。
ポンジ・スキームには、「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などの謳い文句があります。しかし実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に「配当金」などと偽って渡しています。あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装う詐欺です。
新規の出資者からのお金を以前からの出資者に渡すため、「自転車操業」と呼ぶような状態に陥り、システム全体では利益を生んでいないため負債が増え続け、最後には配当金が工面できなくなり破綻してしまいます。後から参加した出資者ほど損害は大きくなり、最後の頃の出資者は配当を殆ど得られず、最後の出資者に至っては配当を全く得られなくなります。

ポンジ・スキームには以下のような流れがあります。

詐欺師:「預けるだけで毎月20%のお金が配当金としてもらえる」などといった謡い文句で勧誘する
出資者:短期間でお金が増やせると思い、まとまったお金を預ける

詐欺師:運営者はお金を集めるだけで、実際には運用をしていない
出資者:出資者はお金を運用してもらっていると思っている

詐欺師:出資者が初めに預けたお金、もしくは新規顧客から集めたお金を「配当金」として渡す
出資者:自分が預けたお金が運用によって増えて返ってきてると思い込んでしまう

詐欺師:必要なお金が充分に集まった場合、もしくは新規顧客からの資金の横流し(自転車操業)がうまくいかなくなった場合、そのまま雲隠れする
出資者:預けたお金が運用がされていなかった上に、初めに預けた資金も全額返金されない

なぜポンジ・スキームがこれほど世界中で被害者を出し続けているのかというと、初めは「配当金」としてお金がもらえるので、お金を預けている人は資金を運用してもらえていると信じ込んでしまうところにあります。
しかし実際は運用から得られた利益ではなく、自分が初めに預けたお金、もしくは新規顧客からの資金の横流しです。顧客が増えれば増えるほど、また新たに顧客が必要になるため、必ずシステムが破綻するときが来るのがポンジ・スキームです。
そうなった時に自分の預けたお金はもう戻ってこなくなってしまいます。

史上最大のポンジ・スキーム事件

ベンチャー企業の上場市場として知られる「ナスダック(NASDAQ)」の創設者である、バーナード・L・マドフが起こした史上最大級のポンジ・スキーム詐欺事件があります。
マドフが自ら運営する投資ファンドについて、「(運用によって)10%を上回る高利回り」などと虚偽の内容をうたい、投資家たちから多額の資金を集めました。マドフは集めた資金を金融市場などで運用することをせず、既存の顧客たちへ支払わなければならない配当を自転車操業的に回し、それによって巨額の損失を隠していました。
この詐欺事件の主なターゲットは富裕層で、スティーブン・スピルバーグなどの著名人や、ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド、野村証券などの企業も被害にあいました。犯行は約25年間続き、マドフ氏は2008年に逮捕(懲役150年)となりました。被害額は650億ドル(約6兆円)だと言われています。

仮想通貨のポンジスキーム詐欺

ポンジ・スキームの仕組みの詐欺は、仮想通貨でも起こっています。
有名なものに、2018年2月に始まったプラストークン詐欺があります。
プラストークンは、韓国の仮想通貨取引所およびウォレットプロバイダーを装い、ユーザーに対して「最低500ドル分の仮想通貨資産の預託で毎月8~16%の利益を生み出すことが可能な有利子口座を提供できる」という謳い文句で顧客の勧誘を行っていました。
このような謳い文句に大勢の人が口座を開き、プラストークン運営者達はビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を大量に集めました。プラストークンは18年5月から19年6月の間に200万人の会員を集めていたそうです。
資金の一部は、会員による新たなターゲットの勧誘を奨励するために使われ、一部は詐欺の首謀者により、日常経費や人件費の支払いに充てられていたそうです。
その後19年の夏までに、「システムメンテナンス」とされる理由で業務を停止しました。

プラストークン詐欺は、業界史上最大の詐欺事件の1つだと言われ、中国当局は関与した主要人物の多くを逮捕または勾留しています。
運営者のうち何人かはすでに逮捕されていますが、盗まれた仮想通貨は世界各国あらゆる場所へと送金されてしまっているので、回収はほぼ不可能な状態です。
吸い上げられた時点でそれらの資金は150億元(約22億ドル)近くあったそうです。現在の相場環境では、価値はそれよりも大幅に高くなっています。

自分のお金は自分で守ろう!

一般的に利回り(リターン)が高くなるものには、それに相応のリスクが伴います。
投資の世界に「絶対儲かる」という仕組みのものはないと考えるべきです。
また、投資詐欺の手口には、有名企業や著名人の名前を挙げて勧誘するものも多くあるため、「大手有名企業だから安心」とか「みんなやっているから大丈夫」という油断を持たない方が良いと思います。
投資対象を考える基準として以下のことを認識してみてください。

詐欺だと疑うべきポイント

①「元本保証」

「元本保証」という言葉に弱い人がとても多いですが、投資は必ずリスクが伴うものなので、元本が保証されるものではありません。「元本保証」を謳う投資商品は、利益から多額の手数料が引かれているものがほとんどです。
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➁人を紹介すると報酬がもらえるシステムがある

投資は個人で行うもので、他人の運用と自分の運用成績は関係ありません。他人を紹介して報酬がもらえるシステムがある時点で、その金融商品は優良なものではないと思った方が良いと思います。

③「必ず儲かる」という謳い文句

投資に「必ず」ということはありません。株式市場は長期では右肩上がりで成長しますが、リスクを説明せずに「必ず儲かる」という謳い文句がある金融商品は怪しんだ方が良いと思います。

④「上場する」と未公開株の購入を勧められる

未公開株を持つ会社が、個人投資家までに株式の購入を募集することはほとんどありません。なので、このような勧誘で株式を購入することは避けることが賢明です。

⑤同じタイミングで複数の人(機関)から投資商品を勧められる

同時期に同じ商品を別の人達から勧められると、「やっぱりこの商品は価値があるものなんだ」と思い込んでしまうことがあります。これは典型的な詐欺の手口として使われているそうです。投資の実体が示されるものなどを確認することができない商品の場合、絶対に購入は避けるべきです。

⑥購入できる人数や支払いに制限がある

「先着〇〇名まで」「〇月〇日までの支払い」などの制限でゆっくり考える隙を与えない商品は、まず買う必要がないと思います。
本当に価値のある金融商品で、人数制限や期限の制限があるものはほとんどないと思います。

市場の相場を知っておこう!

市場の相場を知っていると、高い年利や高配当の謳い文句が事実であるかどうかがわかると思います。
株式市場の平均リターンは5%から7%くらいです。これを覚えておくだけで、高すぎる年利や月利を謳う商品が怪しいということがすぐにわかります。
また、配当金についても平均を知っておくと怪しい商品に気づくことができます。

以下は2021年2月22日現在の日本の高配当銘柄の上位10社です。

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一位のエイベックス社で配当利回りは8.10%です。

以下は、米国株の中でダウ平均やナスダック100、S&P500を構成する中型株と大型株を対象にした、高配当銘柄上位のランキングです。

©️NTT DOCOMO, INC. ©️ZUU Co.,Ltd.

こちらも一位のアルトリア・グループで8.27%です。
このように見ると、6%から8%の配当利回りはかなり高配当であることがわかります。なので、配当利回りが10%などの金融商品は、まず詐欺だと疑う方が良いと思います。

世界一の投資家ウォーレン・バフェットの教え

投資を始めると、お金に関するたくさんの誘惑が出てきます。
そこで参考にしてもらいたい「投資の教え」があります。
これは世界一の投資家のウォーレン・バフェット氏がインタビューなどで話していたものです。ウォーレン・バフェット氏の投資に関する教えはたくさんありますが、今回は特に詐欺を回避するために絶対に忘れてはいけないと思うものを4つ紹介します。

Risk comes from not knowing what you’re doing.”

リスクというものはあなたが何をやっているかを理解していないときにこそやってくる。

バフェット氏は、「自分が理解できないものには投資するべきではない」という事を何度もインタビューで語っています。
バフェット氏自身、「ハイテクバブル」の時に、周りの投資家がハイテク銘柄で莫大な利益を出している中、「ハイテクについて理解できないから」という理由で1ドルも投資していなかったという事実があります。

“Rule.1: Never lose money, Rule.2 : Never forget Rule.1”

ルール1:損をしないこと。ルール2:ルール1を決して忘れないこと。

投資は「お金儲け」をすることではなく、損をせずに「お金を増やす」ことです。
そのルールを忘れて目先の利益を優先して、お金儲けのために投資をしようとすれば、結果的に損をすることになってしまいます。
周りの情報に流されずに、損をしない方法でお金を増やす事が投資を成功させるために不可欠なルールだと語っています。

“Never ask a barber if you need a haircut.”

散髪が必要かどうかを散髪屋に尋ねてはいけない。

これは、利害関係がある相手にそれに関するアドバイスを聞いてはいけないということです。
投資の場合、証券会社、銀行の窓口、保険会社、金融商品の販売会社に何に投資すべきかを相談してはいけないという事ですね。もし行ってしまうと、私たちにとっていい商品ではなく、彼らがより高い手数料が取れる商品を買わされることになってしまいます。投資のアドバイスが必要な時は、利害関係が発生しない相手に相談しましょう。

“No matter how great the talent or efforts, some things just take time. You can’t produce a baby in one month by getting nine women pregnant.”

どんなに才能や努力があっても、時間がかかるものはある。もし9人の妊婦がいても、1か月で子どもを産むことはできない。

短期間でお金を増やすということを謳い文句にしている金融商品がたくさんありますが、投資でお金を増やすのには時間がかかります。
ですが逆に言えば、時間をかければ「複利の効果」によってお金を増やすことができます。天才物理学者のアインシュタインも「複利は人間が作った最も偉大なもの」だと言っています。複利の効果でお金を増やすことには時間がかかりますが、目先の利益に惑わされずに辛抱強く待ちましょう。


自分の大切なお金が誰かに取られてしまわないように、しっかりと自分のお金を守っていきましょう。

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投稿者: Hiroko mama

カリフォルニアで夫と3人の息子と暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

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