ダウの犬投資法でリスクを最小限に!

こんにちは。
今回は、「ダウの犬投資法」という、初心者の個人投資家にもわかりやすく簡単で、リスクの低い投資法があるそうなので、そのことについてお話をしたいと思います。初めの記事でもお話しましたが、私の投資の目的は「老後の資金を増やすための長期投資」ですので、より確実でリスクの少ない投資を目指しています。そこで「ダウの犬投資法」を知りました。

ダウの犬投資法のステップ

1,12月31日時点の株価で、ダウ工業株30銘柄の中から高配当の銘柄トップ10をすべて同じ金額で一括購入する。
5万円ずつとか10万円ずつという感じで10銘柄購入します。
2,一年後の12月31日に新しく出たダウ高配当銘柄トップ10と、前年度のトップ10とを比べて、トップ10から外れた銘柄を売却して、新しくトップ10入りした銘柄を購入する。
3,一年に一度年末年始にこのステップを繰り返す。

たったこれだけです。すっごく簡単ですよね?
「ダウの犬」リストは毎年更新されるので、そのリストを見ながら買えばいいだけです。何も考える必要も計算する必要もありません。

しかし、高配当の銘柄はダウ工業株30銘柄以外にもたくさんあるのに、なぜダウの30銘柄から選ぶ必要があるのでしょうか?

高配当株の株価に注意

それは高配当というだけの株を選ぶと、落とし穴がある場合があるからです。それは、株価が下がったため高配当に見えるが、実は業績が悪化している企業の株を買ってしまう場合です。
その場合、
・配当金以上の損失が生じる
・減配される、もしくは配当自体がなくなる可能性がある

配当利回りは株価に対する一株当たりの配当金ですので、配当金が同じ額だった場合、株価が安い方が配当利回りは高くなります。なので、業績が悪化して株価が下がった場合、配当利回りが良くなり、高配当の企業に見えます。しかし実際は業績は悪化しているわけですから、次回から減配される可能性が大いにあります。5%以上の高配当の株を購入する際はその点に注意が必要です。

実際S&P500 インデックスの配当利回りランキングの上位に来ている企業は、配当利回りを20%を超えている企業も多数ありますが、その企業のほとんどの株価は下落しています。いくら配当利回りが良くても、業績の悪化している企業の株を買うのはリスクが高いのでおすすめしません。

そこでダウの犬投資法が初心者向けという理由に戻ります。ダウはそもそも米国、そして世界を代表する大企業30社で構成されています。つまりダウ30銘柄に選ばれている時点で安定した業績のある企業ということです。その中から高配当の企業を上から順番に選んでバランスよく投資していくわけですから、リスクを最大限減らせるというわけですね。

そして毎年年末年始に「Dogs of the Dow(ダウの犬)」リストを見ながらまた買いなおすだけなので、一年間は何もする必要がないというのもおすすめポイントです。毎日株価をチェックする必要なんてありません。


今年2020年のダウの犬に構成銘柄は以下のようになっています。(8/7/2020現在)
・ダウ(DOW)(化学工業メーカー)$54.73 5.12%(配当利回り)
・エクソンモービル(XOM)(エネルギー)$69.78 4.99%
・アイビーエム(IBM)(コンピュータ関連、IT)$134.04 4.83%
・ベライゾン(VZ)(通信)$61.40 4.01%
・シェブロン(CVX)(エネルギー)$120.51 3.95%
・ファイザー(PEE)(医療関連)$39.18 3.88%
・スリーエム(MMM)(電子、電気通信、工業) $176.42 3.26%
・ウォルグリーンズ(WBA)(生活必需品)$58.96 3.10%
・シスコ(CSCO)(コンピュータネットワーク)$47.61 2.94%
・コカ・コーラ(KO)(飲料・一般消費財)$55.35 2.89%

どこも超有名企業ばかりですね。
青色の企業は2019年のダウの犬リストにも含まれていた企業です。

「ダウの犬投資法」は、難しい知識も必要なく、リスクも低いので、初心者にはお勧めだと思います。

次回は、少し紛らわしい「利回り」と「配当利回り」についてお話したいと思います。

投稿者: CA life

カリフォルニアで暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

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