バンガードS&P500ETF(VOO)徹底解説

こんにちは。
今回は最も注目されている米国ETFの一つ、「バンガードS&P500ETF(VOO)」の概要を、バンガード社のサイトを参照しながら詳しくお話していこうと思います。

バンガードS&P500ETF(VOO)

米国ETFの「バンガードS&P500ETF(VOO)」は、S&P500インデックスをベンチマークとし、米国の主要500銘柄をカバーしているETFです。インデック運用の投資は長期保有することでより多く利益を見込めるので、バンガード社のホームページでもVOOは長期保有することを勧めています。

8/21/2020現在までのVOOの推移

8月21日現在までの過去5年間の「バンガードS&P500ETF(VOO)」の推移です。
約5年前の2015年8月28日の値段は$182.72でした。8月21日の終値が$311.93なので、5年間で約1.7倍になっています。グラフの通り、コロナショックで今年の3月20日に$210台まで落ち込みますが、その後回復に向かい、急速に上昇していっています。3月初めにはたくさんの投資家が「いよいよ長期の弱気相場に入るのでは?」と予想していましたが、実際にはコロナショックによる弱気相場は史上最短で終わりその後回復に向かいました。


ポートフォリオの構成比率

© 1995–2020 The Vanguard Group, Inc. All rights reserved.

それぞれのセクターごとの分散の割合は、当然ですがS&P500インデックスの構成とまったく同じです。information Technology(情報技術)セクターが27.50%で一番多く構成されているのがわかります。下のリストは、構成比率の多い銘柄リストです。この上位10銘柄がポートフォリオ全体の28.70%を占めています。

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これはS&P500インデックスの構成が、時価総額加重平均型なため時価総額の大きい企業ほどポートフォリオの割合が大きくなっています。なので「バンガードS&P500ETF(VOO)」は、情報技術セクターへの比重が大きいと言えます。


成長率と収益率

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上のグラフは2010年に「バンガードS&P500ETF(VOO)」に$10,000(約100万円)投資していた場合を仮定した成長グラフです。$10,000が10年で$36,658.65に成長しています。つまり約100万円が10年間で約360万円に増えたという事になります。そして最初のグラフでお見せした通り、現在も上昇し続けています。

次は収益率についてのデータです。下の表は過去1年、3年、5年間の平均年間収益率です。

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「Market Price(マーケット・プライス)」というのは市場価格のことなので、一番上の列は市場価格を基準にした収益率を表しています。

「NAV」は「Net Asset Value」のことで、日本語では基準価額と言います。ETFなどの投資信託の1口当たりの値段のことです。その投資信託が保有する株式や債券などの時価評価の総額に利息や配当金などの収入を加え、そこから運用コストを差し引いた金額を総口数で割って算出しています。

インデックスはベンチマークになっているインデックスの変動を表しています。

いずれも税引き前分配金を再投資していることが前提で算出されています。過去5年の平均が11%を超えるというパフォーマンスをしていることがわかります。

次の表はここ2か月の収益率を表したものです。「Year-to-date」は年始からその日までの収益率を表しています。3月に下落したため、現在のところ例年より低めのリターンになっています。ですが年初から7月31日までは市場価格による収益が2.32%に対し、そこから一か月も経たない8月21日には6.44%まで回復しています。

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分配と経費率

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分配は3か月ごとに年4回あります。だいたい一口あたり$1.3~$1.4です。

最後に経費率についてです。

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VOOは経費率が0.03%と低いのが特徴です。0.91%と書かれているのは、他の類似ファンドの平均経費率です。バンガード社のETFは経費率が比較的低いものが多いようです。下のグラフは$10,000(100万円)を10年間運用した場合の単純な経費率を他のファンドと比べています。(年間の収益率は9%で計算されています。)VOOの場合$71(約7,100円)で済むところ、他社のファンドの平均では$2,068(約20万円以上)かかるというグラフになっています。長期で運用する場合、経費率は十分に注意したいポイントですね。


以上が「バンガードS&P500ETF(VOO)」の概要になります。

みなさん、是非参考にしてみてください。

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投稿者: Hiroko mama

カリフォルニアで夫と3人の息子と暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

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