こんにちは。
今回はお金持ちになりたい人の必読書「The Richest Man in Babylon(バビロンの大富豪の教え)」に書かれた「黄金に愛される7つの道具」についてお話したいと思います。
「The Richest Man in Babylon(バビロンの大富豪の教え)」とは、1926年に出版されてから資産家や銀行員などの金融関係者などに読まれ話題となり、あっという間にベストセラーとなった本です。90年以上経った今でも読み継がれている名作です。去年日本で出版された「バビロンの大富豪の教え」は漫画ベースでとても分かりやすく書かれているので、文字が読める年齢のお子様にも是非読ませてほしい本です。お金と人間の本質をとらえた「バビロンの大富豪の教え」には、時代が変わっても私たちの生活を豊かにするヒントが隠されています。
ある程度までのお金を超えると(年収800万円と言われていますが)そのあとはお金の多さと人の幸せは比例しないと言われています。ですがお金は人の不幸を減らしてくれるものだと心理学では言われています。「バビロンの大富豪の教え」に書かれたヒントを元に、お金に振り回されない生活を送ることで、お金以外の大切なものに使う時間を増やすことができます。
お金持ちとは「お金をたくさん持っている人」のことではなく、「お金の増やし方を知っている人」だと言われています。
「魚を与えるより、釣り方を教えよ」という言葉がありますが、お金を増やす方法、つまり「知恵」は「お金」そのものよりも価値があるということです。「お金」があれば欲望を満たして目先の幸せは買えるかもしれませんが、将来の安心を買うことはできません。
ではお金持ちになって将来の安心を買うための「バビロンの大富豪の教え」で書かれている「黄金に愛される7つの道具」とは何なのでしょうか。
Seven Cures For a Lean Purse
黄金に愛される7つの道具
The First Cure: Start thy purse to fattening.
1,収入の10分の1を貯蓄せよ
The Second Cure: Control thy expenditures.
2,欲望に優先順位をつけよ
The Third Cure: Make thy gold multiply.
3,貯えた金に働かせよ
The Fourth Cure: Guard thy treasures from loss.
4,危険や天敵から金よ堅守せよ
The Fifth Cure: Make of thy dwelling a profitable investment.
5,より良きところに住め
The Sixth Cure: Insure a future income.
6,今日から未来の生活に備えよ
The Seventh Cure: Increase thy ability to earn.
7,自分こそを最大の資本にせよ
これらがその7つの道具です。ひとつづつ見ていきましょう。
The First Cure: Start thy purse to fattening.
1,収入の10分の1を貯蓄せよ
まず一つ目の道具「収入の10分の1を貯蓄せよ」は、お金持ちになりたいなら今ある収入の10分の1を毎月貯蓄しなさいということです。30万円の給料がある人は毎月3万円貯蓄するということですね。
「毎月3万円の貯蓄でお金持ちになれるわけないだろ」と思うかもしれませんが、サラリーマンの生涯年収は3億円と言われています。3億円の10分の1は3000万円です。夫婦共働きなら2倍の6000万円です。60歳の時点で夫婦二人で6000万円あれば90歳までの30年間で毎月約16万円お金を使うことができます。きちんと資産運用をすればさらに増やすことも可能です。もし夫婦二人で給料の10分の2を貯蓄できるのであれば倍になりますから、60歳の時点で1億2000万円の貯蓄で、90歳まで毎月年金プラス32万円使えることになります。
自分が将来年金プラスいくら必要なのかということを考えて、老後の30年間のために今毎月いくら貯蓄する必要があるのかを考えてみてください。
10分の1貯蓄するということは、毎月収入の10分の9のお金で生活をすればいいということですが、これが実は以外と難しいところで、お金が全然たまらない人の最大の原因です。どうすれば収入の10分の9の支出で抑えられるのかは、「黄金に愛される道具」の2つ目に続きます。
The Second Cure: Control thy expenditures.
2,欲望に優先順位をつけよ
収入の10分の9以上に欲しいものがある場合、どうすればいいのでしょうか。答えはとても簡単です。諦めればいいんです(笑)
「それができないから困っているんだ!」と思うかもしれませんが、そのための方法があります。それが2つ目の道具「欲望に優先順位をつける」ことです。優先順位の高いものからお金を使い、足りなくなったらもうそれ以上は何も使わないということです。こうすることで、無駄なものにお金を使わなくなり、本当に必要なものだけにお金を使えるようになります。
こういわれると「なんだ我慢ばっかりしてわびしい生活をしなくちゃいけないのか、、、」と思うかもしれませんが、収入の全部を使った場合と、収入の10分の9を使った場合の生活水準はほぼ変わらないと言われています。
「そんなわけないでしょ」と思いますよね。でも本当に大して変わらないのでやってみてください。今まで使っていた10分の1を使わずに貯蓄するのが大変なのは最初の数か月だけで、慣れれば意外と大丈夫です。今までは大して必要のないものにお金を使っていただけのことなんだと気づくと思います。必要のないものにお金を使ったり、ましてクレジットカードを使って借金してまで買い物をするのは絶対に避けるべきです。借金は心の弱さだと本の中で書かれています。すべての「借金」が悪いというわけではありません。「借金」して事業を始めるなど、利益を生みだすための「借金」は必要だと思いますが、普段の支出や浪費のための借金は避けるべきです。
そして地道に貯めたお金を今度は増やしていきましょう。その方法が3つめの道具につながります。
3,貯えた金に働かせよ
The Fourth Cure: Guard thy treasures from loss.
貯えたお金はそのまま置いておくのではなく、お金自身に働いてもらいましょう。つまり投資で資産運用をして増やしていくということです。
「元本さえあれば増やせるのに」と思っている人が多いですが、実は大事なのは元本ではなく「増やす方法を知っている」ということです。定期的にお金が入ってくる仕組みを自分で作ることが大切です。
幸いなことにこれは今の時代とても簡単にできます。ETFなどのインデックスファンドを使えば元本が少なくても簡単に運用できます。この本の中でもインデックスファンドへの投資を勧めています。
「でも株式投資にはリスクがあるし、、、」と思う人もいますが、リスクを取らずにお金を増やす方法は残念ながら存在しません。「リスクを取りたくないから投資しない」ということは、「将来お金がなくなるリスクを取っている」と同じことだと思います。ETFなら分散投資でリスクを減らす方法もあります。自分のリスク許容度を超えない投資をすればそんなに心配する必要もないと思います。(自分のリスク許容度を知ろう!を参考にしてみてください。)
米国株やETFへの投資についても他のブログで紹介しているのでこちらも参考にしてみてください。
米国株式やETFについて
4,危険や天敵から金を堅守せよ
The Fifth Cure: Make of thy dwelling a profitable investment.
そして4つ目は自分のお金を守ることです。人のお金を狙う商売の人はたくさんいます。儲け話には安易に乗ってはいけないということです。「ノーペイン、ノーゲイン」といいますが、「代償なしに富を得ることは不可能だ」というのが成功した人が話す共通点だそうです。楽してお金持ちになる方法は残念ながらありません。
また、詐欺に騙されないということも大切です。「うちには騙されるお金なんてない」と言う人がよくいますが、合法詐欺と言われているような詐欺まがいの生命保険に契約している人も同じことだと思います。毎月多額の手数料をむしり取られているんですから、自分のお金を守れていないということになってしまいます。保険商品を購入する際はしっかりと内容を確認する必要があります。
もしわからなければその道のプロに相談しましょう。もし自分の近くにいない場合は、ネットで調べてみましょう。グーグルやYoutubeを使えば、プロの知恵を無料でもらう事ができるので最大限活用しましょう。
5,より良きところに住め
The Sixth Cure: Insure a future income.
これは広い家に住めとか新築を購入しなさいと言っているわけではありません。住み家とは、自分の生活の基盤となる場所です。自分にとって安心、リラックスできる場所であり、家族みんなが楽しく過ごせる場所である必要があるということです。その環境が自分の日々の生活のモチベーションもあげてくれます。
The Sixth Cure: Insure a future income.
6,今日から未来の生活に備えよ
早く準備していればそれだけ安心した未来を手に入れることができます。特に資産を運用することを考えれば、できる限り早く始めるべきだと書かれています。
株式は過去200年間成長し続けています。資本経済が崩壊しない限り、この先も成長し続けていくはずです。ビル・ゲイツやアマゾン創業者のジェフ・ベゾスのような、経済を動かすような大企業を作って大金持ちになることは無理かもしれませんが、彼らの作った会社に投資することは私たちのような普通の人でもできます。そして少額でも彼らの会社の株を購入すればその時点で立派な株主の一人です。そうなれば彼らの企業が成長すればするほど、私たち株主の資産も自然と増えていってくれます。
The Seventh Cure: Increase thy ability to earn.
7,自分こそを最大の資本にせよ
自分こそ将来の生活への最大の資本にしましょう。自分を最大の資本にできる人とできない人の違いは「動く」か「動かない」かだと書かれています。自分の将来のために今動ける人は自分自身を資本にできる人です。
といっても、一体何をすればいいのかわからないという人は、まず人に感謝されるように目の前の仕事に一生懸命取り組めばいいと本書では書かれています。そうすればその「感謝」が「お金」と言う形で必ず自分の元に返ってくるからです。人に感謝されることで自然と心も満たされて、また明日の仕事も頑張れるようになります。つまり一生懸命働くことで自分の「幸せ」も「お金」も増えるということですね。そしてそれを毎日積み重ることが将来の安定につながります。
以上が「バビロンの大富豪の教え」の「黄金に愛される7つの道具」です。
この7つの道具を使えばだれでもお金持ちになって、お金に振り回されずに自由な時間のある生活を手に入れることができます。まずは自分から「動く」ことが大切です。自分の将来のために今行動しましょう。私も日々自分を最大の資本にするために勉強しています。私のブログが少しでも役に立てればうれしいです。
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