就学前からできるお金の勉強 【お金の基本】コインの種類の教え方

ー目次ー

・お金の勉強は「お手伝い」から
・お金は「思考力」を育てる最高のツール

・お金の基礎 コインの種類を教えよう

お金の勉強は「お手伝い」から

お金はどこから来るの?

子どもの中には、「お金はATMから出てくる」「カードがあれば買える」と思っている子もたくさんいると思います。
親が働いているところを目の当たりにしたことがない子供にとっては、そのような思い込みをしても無理はないと思います。
ですが実際にはそのATMから引き出すお金は両親が働いて得たお金ですし、購入に使用したカードの支払いも両親が働いたお金でしていますよね。

子どもの「お金の教育」の第一歩として、子どもにお金は「もらう」ものではなく「稼ぐ」ものであるという概念を教える必要があります。
そのためには、子どもが受け取るお金が自分の仕事に直結していることを理解させることが重要です。
「お金の歴史」を学んで子供の「お金ってなに?」の疑問に答えよう!

お手伝いを始めよう!

そのための方法の一つとして、年齢に応じたお手伝いの対価としてお小遣いをあげるという方法があります。
年齢が高くなれば、「毎月〇〇円」と決めて、自分で予算を立てさせる練習もできますが、小さいうちはお手伝いに対してお小遣いをあげる方が、子どもがしたお手伝いとその対価が直結しているので良いと思います。

そして全部のお手伝いに対して一律でお金をあげるよりは、お手伝いに応じて金額を決めるのが良いと思います。例えばベットメイキングは5回で10円で、庭のお掃除は1回で50円など、お手伝いのレベルに応じて金額を設定した方が、より自分がしたお仕事と対価が直結していると感じられると思います。
お子様のお手伝いに対していくらのお小遣いがもらえるのかを、一覧にした表を作成してみるのも、子供が視覚的にわかりやすくておすすめです。

お手伝いに対するお小遣いを設定するときに気を付けたいのは、やって当たり前の事にまでお小遣いを設定してしまったり、子どもがすでに興味を持って進んで行っているお手伝いにまでお小遣いをあげてしまわないということです。

当たり前のことに対してお小遣いをあげない
おもちゃを片付ける、食器を片付ける、靴を揃えるなどは、たとえ子どもでも、家族の一員としてやるべき行為でもあるので、このような行動に対してお小遣いをあげてしまうと、当たり前のことにもいちいちご褒美をあげなくてはいけなくなってしまいます。もちろん家庭によって基準はさまざまですが、どのお手伝いに対してお小遣いをあげるかは、しっかり夫婦で話合って決めることも大切です。

子どもが自ら進んで楽しんでいることに対してお小遣いをあげない
お料理やお皿洗いなどを、子どもが自ら興味を持って進んでしている場合、そのことに対してお小遣いをあげてしまうと、子どもが本来持っているモチベーションを奪ってしまうことになる場合があります。
なので、そのようなお手伝いに対してはお小遣いをあげるのではなく、「手伝ってくれてありがとう。とっても助かったよ」と感謝を伝える方が、子どもの自己肯定感も高まるので良いと思います。

お手伝いに対するお小遣いを決める時は、子どもが現在特に興味を持って進んでしていないこと、通常の家事の範囲を超えて子供がするお手伝いなどを考えてみて下さい。

お金は「思考力」を育てる最高のツール

「どうしたら買える?」を自分で考えさせる

以前息子とゲームセンターに遊びに行ったときにこんなやり取りをしました。

息子は自分でお手伝いをして貯めたお金を持っていき、なくなったらそれでお終いというルールでゲームセンターに遊びに行きました。
お小遣いで貯めた25セントを10枚持ってゲームセンターに行き、数回遊んだらすぐになくなってしまいました。
案の定「もうなくなっちゃったから、お母さんお金ちょうだい」と言ってきましたがあげなかったところ、「つまらない!」と言い出しました(笑)
私:「どうしてつまらないの?」
息子:「全然遊べなかったから」
私:「どうして全然遊べなかったんだろう?」
息子:「お金なくなっちゃったから」
私:「じゃあ次はたくさんお金持ってこようね」
息子:「そんなにたくさんお金を持ってないんだもん」
私:「じゃあどうやったらたくさんお金持ってこれるかな?考えてみて?」
息子:少し考えて「・・・わからないよ」
私:「お手伝いしたらお金もらえたよね」
息子:しばらく考えた後「・・・お手伝いする!!」と言っていました。

という感じで「お金=自分で稼ぐもの」という概念を4歳児に植え付けています(笑)

その結果、私が頼んでいないお手伝い(椅子のカバーを洗濯する)をやり始め、終わったあとに、「お母さん、一人で洗濯したよ!お手伝いしたからお金ちょうだい!」と言って来ました(笑)
4歳の彼の中で、すでに「黙っていてもお金はもらえない」ということが理解できているんだなとこの時感じました。

子どもは癇癪を起して何とか親に自分が欲しいものを買わせようとしますが、そんな時は逆に「子どものアタマを働かせるチャンス!」と思って、「どうすれば買えるかな?」と質問してみてください。おもちゃやお菓子が欲しい子どもは必至に自分のアタマを働かせて考えると思います(笑)
こういった「思考力」こそ、大人になったときに必ず子どもの役に立つ能力だと思います。
思考力を高める方法として、お金は最高のツールだなと思っています。
【ユダヤ式家庭教育】子どもの才能を「引き出す」ための5つの方法
AIに負けない子供とは?必要とされる2つの能力

お金に関する価値観や感覚は6歳くらいまでに決まると言われていて、それがその子にとって一生のお金の価値観として残り続けます。
6歳までにお金の教育を始めるべき理由 【3歳からの実践編】
「まだ小さいし」と先延ばしにせずに、どんどんお金の教育を始めていくことが将来必ず子どもの役に立つと思うので、是非今日からでも初めてみてください。
お金の教育が子供の将来を変える
小学生から株式投資をはじめよう!子どもに教えたい「株」の基礎知識
アメリカの富裕層が子供に教える「大切な10のお金の教育」

【お金の基礎】コインの種類を教えよう

「お金の勉強」の基本として、まずはコインの種類と数え方から始めてみることがおすすめです。まだ年齢の低いお子様に対して、楽しく「お金の勉強」が始められるゲームをいくつか紹介したいと思います。
幼稚園から小学校1,2年生でできるゲームになっています。
お金と一緒に数の概念も教えられて、集中力も身に着けられるゲームなので是非試してみて下さい。

1,コインの種類を教える

1円玉(米国の場合はペニー)を手に取り、それを調べ、表と裏を見て、このコインには1円の価値があるんだよということを子どもに教えて下さい。

コインについて何に気づいたかを尋ねてみて、色、形、描かれている絵など、どんな特徴があるかを子どもと話してみてください。

これをコインごとに、それぞれのコインについて話し終わるまで行います。
終わったら、「ママに100円をちょうだい」などと言って、子どもが覚えているかどうかの簡単な練習をすることができます。

2,コインの種類分け

コインの種類だけ器を用意して、家にあるコインを器ごとに分けていきます。

コインの種類を覚えられて、形や色、デザインの違いもよくわかるようになります。
「分ける」という作業は集中力も高まるのでおすすめです。

ワークシートを使用して、コインを色別に塗っていくのもコインの識別の練習になります。
色を塗る代わりに、ワークシートのコインの上に同じコインを置いていくという方法もあります。これだと、一度プリントすれば何度でもワークシートを使うことができます。

3,Grab & Graph ゲーム

自分が掴んだものをグラフにするゲームです。
これはコインに限らず、他のものでもできる算数のアクティビティです。

1回だけ手づかみでカップからコインを取り、取れた分だけ器に移します。

器に入れたコインを種類ごとに分けたグラフに並べていきます。
最後に並べた数だけグラフの色を塗ると、自分が取ったコインのグラフを作れます。

子どもと楽しくコインの種類や数え方を教えられるゲームなので是非試してみて下さい。

日本円だと、こちらのサイトで無料でワークシートがプリントアウトできます。
お金の数え方や両替について教えられるプリントがたくさんあるので是非ダウンロードしてお子様と一緒に楽しくお金の勉強を始めてみて下さい。
ちびむすドリル
ぷりんときっず
キッズプリント

家庭でできるお金の教育 【13歳から18歳編】
家庭でできるお金の教育【3歳から13歳編】
【実践編】子供の「投資マインド」を育てる方法
金融リテラシーを高めるお金の教育 ティーンエイジャー編
金融リテラシーを高めるお金の教育 保育園から中学生編

ブログランキングに参加しているので、ポチっとお願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へ

PVアクセスランキング にほんブログ村

人気ブログランキングへ

投稿者: CA life

カリフォルニアで暮らしています。 早期リタイアのために米国株式投資で資産形成を始めました。 金融リテラシーを高めるために日々勉強中です。

コメントを残す